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松竹芸能からのイベントレポートなど
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レポート

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松竹芸能舞台裏◎第2回/社員インタビュー:通天閣劇場チーフ編

「いつか、大阪城ホールを満杯にして舞台袖でお客さんの歓声を聞きたい。」松竹芸能舞台裏◎第2回/社員インタビュー:通天閣劇場TENGEKI現場チーフ編

「松竹芸能舞台裏」は松竹芸能社員のインタビューシリーズです。

INTERVIEW
メーカーに就職したものの、イベント制作への夢が捨てられなかった
もともと昔からイベントごとが大好きで、イベント制作会社か、広告代理店か、そういうところで働きたいと思ってました。
学生時代には番組制作会社でアルバイトをしたこともあります。ただなにしろ就職氷河期だったんで状況は厳しくて。一部上場の機械メーカーの内定をもらって、「番組制作会社で契約社員として働くか? 上場企業で正社員として働くか?」を天秤ににかけて、まあ、上場企業に心が傾いてしまい(笑)、一度はそちらに就職したんです。でもどうしてもイベント制作への夢が捨てられなくて。そんなときたまたま、松竹芸能で採用募集が出てた。しめた! と思って応募して、転職してきたんですけど、配属されたのは「事業部」。通信カラオケ事業だったり、携帯ゲーム関連の事業をしたり、タレントとはいっさい関わりのない部署でしたね。常にイベントやりたい、イベントやりたいとアピールし続けて、2年半たったころ、念願の営業部(※1)に配属になりました。

常に新しい誰かとやりとりをする、常に新鮮で楽しい仕事
イベントは土・日に行われることが多いので、平日は社内で前段階の作業、土・日は現場となかなか休みがなくて。でも本当に念願のイベント制作の現場ですから、休みがなくても嬉しくてバンバン働きました。今も休日出勤は苦にならないですね。とにかく現場は楽しいですから。年齢のせいか体力的にはちょっとしんどいですけど(笑)。

イベント制作の部署というのは、前回も話に出てたんですけど、いろいろやるんですよ。特にうちの会社は自社タレントの出演するイベントのみにとどまらず、他社のタレントをお願いしたり、マジックやジャグリングのショーをしたり、伝統芸能の体験プランなんかもやってて(※2)。「チクる」のような全国ツアーもやるし、学園祭、落語会、講演会、トータルで全方位のイベントに強いというのが売り。M-1グランプリ2007王者のサンドウィッチマンも、以前からうちの部署の者が頻繁にお仕事をお願いしてた縁もあって、所属事務所のフラットファイヴさんがイベントマネジメントに関してはうちと提携してくださった。これは嬉しかったですね。うちがイベント全般に対して強いということを評価していただけたんですから。タレントが出ないイベント制作を請け負うこともありますよ。町のお祭りとか、主役はタレントじゃなくて町のみなさん、そういうイベントを1から10までお手伝いします。

たまに、地方のイベント会社の方から、「○○さんからご紹介いただいたんですが、阪岡さんお願いします」って名指しで電話がかかってくることがあるんですよ。いろんなところで、今までにいっしょに仕事をしたことのある方が、僕をまた別の誰かに紹介してくださってる。これは本当に嬉しいですね。営業の仕事はいっしょにお仕事をするクライアントが多岐にわたっていて、全国の不特定多数のクライアントとお取り引きしてますので、1回の仕事をクライアントに評価され、次につなげるのが非常に大切なんです。その積み重ねで仕事が広がりますから。またクライアントもイベント会社や広告代理店のみならず、一般の企業の方や、学生さんと学園祭のお仕事をすることもある。常に新しいお客さんとのやりとりがある、常に新鮮で、楽しい仕事です。

タレントを舞台に出す仕事は、正直なところを言えば、現場でタレントと落ち合う時点までにかなりのことが終わっているんです。前準備が大変。舞台に送り出したら、もうあとは無事終わるのを祈るだけ。大きなイベントのときには、タレントが舞台に出て行って、お客さんの拍手と歓声が会場に鳴り響く瞬間に、舞台袖で感極まって泣いてしまいます(笑)。タレントを迎える歓声ですけど、そこにたどり着くまでの苦労なんかを思い出して、僕ら裏方にとっても本当に嬉しい瞬間なんです。

今となっては笑い話、ますだおかだ岡田のポリープ手術
途中タレントマネジメントにも携わった時期があって、そのときはベテランさんのテレビ出演のマネジメントもしましたよ。横山たかし・ひろし、海原はるか・かなた、はな寛太・いま寛大、春やすこ・けいこ、桂小春團治・・・・。特にたかしひろしさんとはレギュラー番組のロケがよくあって、思い出が多いですね。「青春18きっぷでどこまで行けるか?」というロケで、朝5時の始発から夜中の終電まで約20時間、金ピカ衣裳のたかしさんといっしょに仙台まで鈍行と急行に揺られていったのも、いい思い出・・・・ではないですけど(笑)。電車を降りても体の揺れが止まらない。普段仕事に対していっさい「NO」と言わないたかしさんが、12年のつきあいのなかであれが最初で最後だと思いますけど、「すまん。この仕事、次は断ってくれへんかなぁ・・・・?」と言ったのが、思い出深いです。でもまあ、そんなこんながよかったのか、ありがたいことに今でも師匠方には可愛がっていただいてますね。

失敗談というと、ますだおかだの岡田さんがポリープ手術をしたとき。営業の仕事が入っていたんですけど、手術後だということで岡田さんできるだけ声を出すことを控えなくてはいけなくて、ますだおかだが舞台に上がる前に僕が舞台に上がって、「実はこれこれこういう理由で今日は岡田は声を出せません」と、お客さんに謝罪をしたんです。それでフリップを使ったネタをして、最後の最後、ひとことご挨拶ぐらいならいいだろうということで岡田さんが挨拶したら、まあこれが、ポリープ手術した直後だからか思いのほか良い声が出て(笑)。いや、結局ネタをやっていい状態ではなかったので、謝るしかなかったんですけど、今となったら笑い話ですね。

通天閣劇場TENGEKIチームへ、アウェイからホームへの転換
今回、来年1月の新春興行から通天閣劇場TENGEKIのチームに加わることになりました。今までは出かけていってイベント出演していたのが、ホームグラウンドが出来たので、今までとはずいぶん感じが違いますね。アウェイからホームへ。これまではお正月といえば地方に営業に出ていましたから、自社の劇場、ホームでお正月を迎えることができるのは、単純に嬉しいです。ホームで何かを育てていく感じは今までになかったですから、楽しみですね。イベント屋としては、TENGEKIの公演をパッケージングして地方営業に向けて売り出す、っていうことも視野に入れています。通天閣劇場は今年の7月にはじまった新しい劇場ですが、それまでにも松竹芸能にはずっと劇場があった。その歴史は大事に継承しつつ、さらに新しいものを生み出していきたいなと思っています。

イベント制作屋としての夢は・・・・そうですね、厚生年金会館の大ホールでのイベントが今までに制作したなかで最大規模ですから、いつか、大阪城ホールを満杯にするようなイベントを作ってみたいですね。そのときにも舞台袖で、お客さんの拍手と歓声を聞きたいです。

※1・営業部...現在はイベント事業室という名前に変更になっています。
※2・伝統芸能の体験プランなんかもやってて...詳しくはなんでもイベント相談のページをご覧ください。



TIME SCHEDULE
10:30 取引先に直行
代理店で事前打ち合わせ。イベントごとはとにかく下準備が大事!
12:30 帰社
午前中に受け取ったメールやFAX、伝言事項に目を通して整理。
14:00 お昼
お気に入りは中華料理だが忙しいときは軽食で済ます。
14:40 通天閣劇場TENGEKI・出番表組み
タレントのスケジュールを確認し、次月・次々月の出番を組む。
同時に今週末が出番のタレントに「今週末のTENGEKI、よろしくお願いいたします」とご挨拶の電話も。
17:00 イベント下準備
進行台本の作成やキップの手配など。
18:00 社内ミーティング
開催イベントのための打ち合わせを社内で。ああしたいこうしたいと熱が入り、時間はどんどん過ぎていく。
21:00 事務作業
取引先からの電話が鳴らなくなる頃、ようやく伝票起票などの雑務全般に着手。
22:00 退社
お疲れさまでした!


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次回更新:2009年1月14日(水)
諸般の都合により一度中断します。いずれ再開しますので、今しばらくお待ちください。