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2017.10.23

弁護士・南和行が出演したドキュメンタリー映画が東京国際映画祭にて上映決定しました!

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南和行の弁護士として、同性愛カップルとしての日常を追ったドキュメンタリー映画が東京国際映画祭にて上映される事になりました!

〈内容〉
公私ともにパートナーの、フミとカズは弁護士。5年前に独立し大阪の下町に、日本初の「夫夫」法律事務所を開業した。

ゲイカップルとしてLGBT問題を始めとするマイノリティー問題に取り組む。そんな彼らの元には、全国から悩みを持ち込む人たちが絶えない。離婚の裁判や、少年事件、養子縁組の相談から、無戸籍問題、ろくでなし子事件。受け持つ問題の背景には、「当たり前」の枠組みから外れると生きにくい日本社会の本質が浮き彫りにされる。弁護士である二人だからこそ見える様々な問題の共通点。みんな何らかの「生きにくさ」を抱えながら生きている。表向きには、見えない、見せられない、人の弱さ。弱者とされる人ほど、法律を使えば戦えるのに、法律はみんな平等に守ってくれるとも限らない。

そんな二人も、法律上は他人同士。大学で出会ってから15年、喧嘩も笑いも絶えない二人三脚の毎日。今では、ゲイカップルである事を公言している二人も10代の時は、「自分はおかしいんだ」と悩み、一生一人で生きていくと覚悟でいた。付き合って10年を機に、お互いの家族や友達にカミングアウトするため結婚式も挙げた。親代表として出席したカズの母メアリーは、今では事務所の手伝いに来るほど二人の良き理解者だが、最初は戸惑いもあった。「そのうち病気みたいに治ると思っていた」。そして二人は今、30代も後半になり家族を育む事を意識するようになる。しかし、法的結婚が男女のカップルに限られている以上、ゲイカップルは「家族」として認められていない。そんな時、仕事で担当していた未成年の少年が突然住む場所をなくしてしまい、二人との共同生活が始まる。

ドキュメンタリー映画『Of Love & Law』は 洗練された日本のイメージの裏にある「生きづらさ」を露わにし、法的にも社会的にも見えにくい存在とされている人たちは日々どういう思いで生きているのかを追求する。弁護士と依頼者たちのリアリティーから、法律の不備と社会の歪みが個人にどの様な影響をもたらすかが見えてくる。

〈監督 戸田ひかる〉
10歳からオランダで育つ。ユトレヒト大学で社会心理学、ロンドン大学大学院で映像人類学・パフォーマンスアートを学ぶ。10年間ディレクターと編集者としてロンドンを拠点に世界各国で映像を制作。作品はNHK、BBC、ABC、The Guardianなどで放送されたほか、メルボルン国際映画祭など多数の国際映画祭で上映。今回この映画の撮影で22年ぶりに日本で暮らす。

〈スタッフ〉
監督 : 戸田ひかる
プロデューサー : エルハム・シャケリファー
撮影監督 : ジェイソン・ブルックス
編集/アソシエイト・プロデューサー : 秦 岳志
音楽 : 前田雄一朗
共同プロデューサー : エステル・ロバン・ユウ
音響 : ヴァネサ・ロレナ・テイト

〈キャスト〉
南 和行
吉田昌史
南 ヤヱ
辻谷一摩
ろくでなし子
辻谷博子
井戸まさえ
山本なつお

〈上映情報〉
東京国際映画祭オフィシャルサイト
http://2017.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=59